日本で唯一の紙の神を祀る「岡太神社・大瀧神社」

▲写真:This is Fukui

岡太(おかもと)神社・大瀧神社は、日本で唯一の紙の神を祀る神社です。

言い伝えによると、今から1500年ほど前、継体天皇が越前の地におられた頃、この村里の岡太川上流にひとりの美しい女性が現れ、「この村里は谷間で田畑が少なく暮らしにくい所である。しかし、清らかな水に恵まれているから、紙漉きをして生計を立てよ」と、紙漉きの技を人々に教えたそうです。

この教えを受けた人々は、この女性を「川上御前(かわかみごぜん)」とあがめ奉り岡太神社を建ててお祀りしました。

▲特徴的な屋根の形を持つ本殿。写真:This is Fukui
▲境内には背の高い木がたくさんあり、隙間から刺す陽の光によって雰囲気が変わります。写真:This is Fukui
▲写真:This is Fukui

一方の大瀧神社は推古天皇の時代、719年にこの地を訪れた泰澄大師が、川上御前を守護神として祀る社として創建しました。両神社の本殿および拝殿は、唐破風と千鳥破風のそれぞれの屋根が連続する複雑な屋根形態を持つ建物で、江戸時代後期を代表する建物として、1984年に国の重要文化財に指定されています。

また、建物全体に施されている獅子、龍、鳳凰、草花の彫刻も精緻かつ華麗な秀作とされています。この建物がある境内を下宮と呼ぶのに対し、背後にある権現山は山自体が御神体として信仰されていた山で、山頂付近に大瀧神社奥の院や岡太神社本殿などがあり、上宮と呼ばれています。

▲写真:This is Fukui

長い歴史があるこの地の紙はその後、越前和紙として知られるようになります。楮(こうぞ)や麻、三椏(みつまた)などが主な原料で、薄く丈夫で、水にも強い越前和紙は、技術の向上によって印刷にも適し「黒ずかし」など偽造防止にも優れていたため、領内だけで通用する紙幣・藩札から始まる日本の紙幣の歴史と共に歩んできました。

1661年には日本で最初の藩札が福井藩にて発行され、その藩札用紙はこの地で漉いていました。また、1868年には、明治政府が発行した日本初の全国通用紙幣「太政官金札(だじょうかんきんさつ)」も越前和紙が使われていたということです。

▲神社までの道のりには古い街並みが残っています。写真:This is Fukui
▲写真:This is Fukui

 

インフォメーション[住所]
越前市大滝町23−10

[アクセス]
JR武生駅から福鉄バス南越線に乗車後、和紙の里で下車。その後、徒歩約10分。
バスの時刻表はこちら。

[ホームページ]
http://welcome-echizenshi.jp/tourism_detail/okamoto-ootaki/

 

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